【ジャケ買いNG本】仕事なんか生きがいにするな 著:泉谷閑示【半分以上哲学】
あまりにも書くことがないので、今日は本のレビュー、、、いや、読書感想文レベルの何か・・・を垂れ流していきたいと思います。
なんで年間200冊も本読んでて本のレビューに乗り気じゃないかというと、解釈がマジョリティじゃない自信があるから。
なんせ、センター国語9点の女なんでね私は爆
今日紹介する本はまだ学術書寄りの本だから、自分なりの解釈ってのはあまり必要なかったんだけど、
フィクションのお話だと私の解釈がズレすぎてて、それを紹介してしまうことで私の感想を信じて購入した方を痛烈に裏切ってしまう可能性があるから、
だから、自重しようと思っているのです爆
でも、どうしてもこれは!!って本を見つけたら、姉にそちらを読んでいただき、姉と解釈のすり合わせをしたのちレビューブログを書いていこうと思います!(本当はすごく書きたい爆
さて、今日の一冊はこちら
仕事なんか生きがいにするな~生きる意味を再び考える~ 著者:泉谷 閑示
私、できる人の仕事のやりかた!!みたいな本はとても苦手で、仕事関連や自己啓発の類の本はほぼ読まないんだけど、
転職前に、友人とLINEで、
って話を毎日のようにしていて、
自分が仕事に満足していないという状況もあいまって、
むしろ仕事に対して後ろ向きな(仕事なんか的な)本はどういう視点でかかれているのか興味があったんです。
で、先週末、書店でこの本を見かけて、
タイトルが「仕事なんか生きがいにしたくない!」って思う自分にしっくりきてしまったので、
購入してみました。
Kindleで。(本屋さんごめんなさい・・・)
満員電車だと、本のページをめくることができないのでスマホで読めるKindleが便利なのです・・・
タイトルに惹かれて、ということで、所謂「ジャケ買い」のようなものなのですが、
この本、
ジャケ買いはおススメしません。爆
仕事なんかいきがいにするな!
「なぜなら~」
の、なぜならに続く答えを期待して購入すると間違いなく、読了後に肩透かしくらいます爆
むしろサブタイトルの ~生きる意味を再び考える~ という部分がこの本の主題だと思います。
本の中身のほとんどが、大昔の哲学者や日本の小説家、芸術家が、仕事や生きる意味について語った言葉の引用なんです。
かの有名な小説家○○も、哲学者○○も、こんなふうに言ってるんですよ!っていう偉人が共通して述べている真理みたいなものを挙げていって、現代人にも例を用いてわかりやすく解説する、というスタイルの本。
で、結局、これといって、仕事なんかを生きがいにしてはいけない理由とか、そうしないための方法みたいなことは語られないまま終わってしまうんですよね(笑)
ちなみに
この本のなかでは、「労働」と「仕事」は別物だと書かれていて、
労働というのは、所謂、食べるためにやる仕事、生命や生活の維持のために必要に迫られてやること
仕事というのは、人間ならではの永続性のあるなにか(例えば道具や作品を生み出す行為)
だそうです。
そして、労働というのは、古代ギリシャではとても「軽蔑」されていたのだそうな。
だから、本の中の言葉を借りるなら、本来正しいタイトルは 労働 なんか生きがいにするな が適切で、
もっというと
生きる意味を再び考える~労働なんて生きがいにするな~
ですね。主題と副題は入れ替えたほうがよい爆
ここまでタイトルに騙された感を押し出して感想を書いてしまうと、
かなりつまらなそうな本だと思われてしまうんだけど、この本を最後まで読めたのは、
現代人の抱える悩みや、「新型うつ」と呼ばれる病気のことを、臨床の精神科医の視点で書いているのがとても面白かったからです。
特に新型うつは、安易に「なまけ病」「詐病」と切り捨てる医師も多い中で、昔とは性格のちがう「うつ病」として、著者は確かに新型うつの存在を認めているし、原因の解釈も面白くてこの部分が個人的にはこの本を買ってよかったポイントかなと思います。
とりあえず、仕事をしたくないから当てつけにこの本を買った人は、タイトルと不一致な内容なので残念ながらはずれ内容だと思いますが、
単純に、働く という行為 や 生きる意味 についてじっくり考えたい という人には良い指標になる一冊かと思います。
気になる方はぜひ。
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