【いろんな意味で泣いた】死にたい夜にかぎって 著:爪 切男【電車内NG】
今朝の、通勤のお伴でした。
死にたい夜に限って 著者:爪 切男
この方、私はこの本を読んで初めて知ったんですけど、ブロガー?ライター?としてはけっこう有名な方らしく、
お名前を検索すると
「爪切男 | この記者は、他にもこんな記事を書いています | 日刊SPA!」
という記事に、著者がこれまでに書いたブログがたくさん出てきました。
タイトルをみてみると、
インポを理由に女幽霊のコスプレをお願いしてみた
オナニーするため、愛する女の頭をなでるためにこの手がある
「どうなったか見たい?」彼女は私のボーナスで女性器を手術した
や、どんな生活してんの、この人 爆
一応、この本はエッセイなので仕事についても書かれてましたが、この本に書かれていた当時?(今も?)はアダルト系のメルマガの編集長、ニッチな出会い系の運営事業?なんかを任されている会社員みたいです。
でも今はこうして本も出しているし、フリーのライターさんなんでしょうね。
で、この本なんですけど、
めっちゃ面白かったんです。
めっちゃ面白いというか
めっちゃ「良かった」です。
今年に入って一か月でエッセイは10冊ほど読んでいますが、今のところこれが一番好きです。
まず面白ポイント。
本の中で、彼が恋した女性がたくさん登場するんですが、
彼女たちの見た目や行動を部族や動物など人外のものに例えたときの表現が全てツボに入りました。
通勤電車で6回吹きました。新宿着くまで40分ひたすら肩震わしてました。
(しかし今思えば、隣の女の子が、漫画読みながら私より笑っていたなぁ、あれは何の漫画だったのだろう)
ただ、毎日本を読んでいると肩震わすほど言葉の表現が面白い本っていうのは年に何冊かは出会えるんですね。
この本のおススメポイントはそこだけじゃないんです。
この本は 爆笑するほど面白いくせに、
切なくて泣けるんです。
そこがすごーく良い。
どの女性とのエピソードでも、めちゃめちゃ大爆笑させたくせに
最後じんわり切なくて、
やられた感あるんですよね。
一通り笑わせといて、このやろー!っていう感じの。
これだけ下ネタ(下ネタというか性癖?)詰め込んだお話の最後に、甘酸っぱい恋愛小説みたいな切なさの余韻を残すなんて・・・
ギャップの虜になりました。
好きな子が自分のチャリ盗もうとしてたから、自分のチャリだって言わないで一緒に鍵壊すの手伝うエピソードとか涙なしには読めなくて、
電車で笑いながら泣くという醜態をさらしてしまったくらいです。
著者の爪切男さんって、クズだけどめっちゃ良い人なんだと思うんです。
この人が好きになる女性は何故かみんな、 普通じゃない、どちらかというとクズよりの、
普通の男性なら「とんでもない地雷踏んでしもうた・・・」
と思うような人ばかりのはずなんですが、
彼の文章で表現されると、読後に
とはならないんです。
それどことか、不思議と彼女たちにも愛着が沸いてしまうんですよね。
それはつまり、彼が彼女たちのことをとても好きだったから、意識して(無意識に?)そういう言葉を選んで書いているわけで。
彼女たちの悪口一個もでてこないんですよね。
これだけの器で愛されたら女は幸せだろうな~と思いました。
という、
面白エッセイのつもりで読んだはずが、予期せず、
ゆーたんまる的 今年の名著、恋愛ストーリー部門 にノミネートされてしまった
という作品のご紹介でした。
いっぱい笑って、少し泣きたい方、おススメです。ぜひ。
あ、冒頭で今日はネタがあると言ったのは何かというと
・豆乳を毎日飲んでいたおかげなの!?生理の出血量が多い。
・年齢を重ねると、若い異性だけでなく若い同性にもときめく現象について会社で同期の共感を得る。
・父の誕生日の贈り物をAmazonで購入し、ギフト設定にしたのに金額の入った納品書を同封されていたことを知り、静かにキレる。
の3点なんですけど、
箇条書きで書き出すと
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